脱官僚主義!無価値なプロセスに取り組まないためにフォーカスすべきこと
こんばんは、榊原です。
「官僚主義」という言葉はご存知でしょうか。
今日はこの官僚主義にならないためにはどんな工夫が必要なのかや、ビジネスにおいてフォーカスすべき「価値」についてお伝えします。
官僚主義とは?
官僚主義が蔓延るチームでは、イノベーションが生まれにくく日々ムダが発生して効率的に仕事ができなくなってしまうようです。
具体的には、以下のようなものが挙げられます。
- 稟議主義
- 絶対的な上下関係
- マニュアル仕事
- 社内の縄張り争い
まず今日は、官僚主義を「価値を生まないプロセスのこと」と定義することにします。
こういったものは、それ自体を残したままいくら効率化しようが、無駄なものは無駄なんですよね。
官僚主義の困ったところは、いったん出来上がってしまうと官僚性を維持することが目的とする人たちが出現してしまい、変化を起こせなくなってしまうところだったりします。
変化を嫌うと、不測の事態に対応できなかったり発展性がなくなったりしてしまうことに繋がります。
災害やテクノロジーの進化など、強制的に変化が訪れるような昨今の情勢の中では、あまり好ましくないですよね。
価値とは?
官僚主義は価値を生まないものだ、と言いましたが、じゃあそもそも価値とは何でしょうか。
官僚主義も、そこに価値を感じている人がいるから存在していると考えるのであれば、価値を生んでいると言えなくもないことになってしまいます。
大切なのは「目的」に対して価値を生んでいるかどうか、ということです。
多くの場合、企業の目的とは「顧客により満足してもらいビジネスを成り立たせること」になるのではないでしょうか。
官僚主義にみられる要素も、コーポレートガバナンス上必要といえば必要なのかもしれませんが、それは必ずしも企業の目的を果たしていくにあたって最優先すべきことでもない、というのはわかると思います。
ちなみにウェルスダイナミクスにおいて「価値」は、「何をするか」または「どこでどのタイミングで実行するか」の2つが定義されています。
「誰が」「どうやって」やるかは、価値を大きくして増やす手段ではあるものの、価値そのものではないのです。
つまり官僚主義において、誰が主導権を握るかといった縄張り争いや、マニュアルに則ってどのように動くべきかを厳密に守るといったことは、価値ではないものにフォーカスしているということになります。
では、「何をするか」または「どこでどのタイミングで実行するか」にフォーカスするために、どんなことをしたらよいのでしょうか。
「何をするか」にフォーカスするために
何か新しいことを取り組む際には、チャレンジがしやすい雰囲気にしたいですよね。
発想力を殺さずに瞬発力を生かしていくには以下のようなチーム作りが必要です。
- 楽観的になる
- 多様性を認める
- 明確な目的を共有する
新しいことにフォーカスするとしても、それは「これまで」を否定するものではありません。
突飛もないアイデアが出てきたとしても、すぐに非現実的だと思ってしまわずに、最低限共通の目的を反れていないかだけを確認しましょう。どんな意見も余裕をもちリラックスして迎え入れてあげる必要があります。
「どこでどのタイミングで実行するか」にフォーカスするために
何をするかについて十分なアイデアが出たら、次は安全に実行していくことが価値を生み出す鍵となります。
この時必要なのは以下のような意識です。
- 完璧主義をやめて細かく試す
- 小さな失敗を許す心理的安全性
- 迅速に行動するための権限移譲とチームの協力体制
効果的な実行場所とタイミングを計るためには、数を打つ必要があります。従って、1度の実行に全てを賭けるのではなく、タスクを可能な限り細かく嚙み砕き何度も繰り返せる形にしなければいけません。
また、繰り返し行動するうちに失敗例も出てきます。それらは検証の過程で発生する必要な失敗と捉え、改善活動の糧にしてください。
ビジョンをアクションに移している最中は予期しないことも起きうるため、どんな状況でも対応できるような協力体制も必要です。
あなたは目的を達成するために、どんな価値にフォーカスしていきますか?
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