「わかりやすい」資料は人によって違う?それぞれの才能の違いを超えてコミュニケーションしよう
こんばんは、榊原です。
普段仕事をしていると、
「この図わかりにくいからもっとわかりやすくして!」
「文章がわかりにくいなぁ」
なんて言ったり言われたりする機会がありますよね。
そんな時、自分ではわかりやすくしたつもりなのになぜそんな指示をされたのか腑に落ちなかったり、あるいは逆に指示をしたのに直ってきた資料がまだやっぱりわかりにくい、というようなことってありませんか?
料理教室での出来事
私が月に1回通っている料理教室では、いつも2種類のレシピが配られています。
一般的なレシピ本のように手順が箇条書きになっているものと、フローチャート形式で書かれているものの2通りです。
先日気になって、先生になぜ2種類のレシピを配るのか聞いてみました。
すると
「箇条書きが分かりやすい人と、フローチャートが分かりやすい人と好みがあるからよ」
と意外な回答が!
私は「箇条書き」レシピの方が圧倒的にわかりやすいので、フローチャートの方がわかりやすい人がいるなんて心底驚きました。
それで思い出したのは、前職でフローチャートを作成した経験でした。
コンサルタント時代の経験
前職は業務改善のコンサルタントをしていたため、改善前後の業務を比較するため業務内容をフローチャートにする作業をひたすら繰り返していた時期がありました。
この作業に取り掛かった当初、私としてはわかりやすく図示したつもりだったのに、マネージャから「見にくい、わかりにくい」と指摘を受けたんです。
今思えば、私の好みは箇条書きなので、具体的な指示もなくわかりやすいフローチャートを描けないのは当然でした。
過去のプロジェクトで作成した「完成形」を見せてもらったり、ネットや本で調べてから手を動かしても、自分の中にある「わかりやすい」のコンパスの反応がいまいちなんです。
結局、上司がとても親切な人で手取り足取り「こういう時はこうすべし」と教えてくれたので、クライアントに出せるレベルのフローチャートを仕上げることができました。
なんなら、転職した今も他人が作成したフローチャートの手直しができるくらいには得意になったつもりです。
そもそもフローチャートなんてわかりにくいと感じている私がこんな風に仕事を覚えられたのは、他でもなく具体的に作り方を教えてもらったからだと思うんです。
“黄金ルール”と”好み”
作るものが、箇条書きのレシピだろうとフローチャートだろうとその他何であっても、「わかりやすさ」に共通する黄金ルールはあると思います。
例えば、「そもそも何を伝えたいのか明確にする」とか「文字のフォントやサイズを統一する」といったようなことです。
でもそれ以外は好みだったり、状況によって求められることは違うのですよね。
「なるべく簡潔にパッとわかること」が好みの人もいますし、逆に法律の文書のように「あらゆるケースを想定して具体的に手順をかくべし」と思っている人もいます。
ちなみにウェルスダイナミクスでは、才能ごとに好みが分かれると言われています。
- ダイナモ > 視覚的(パッと見てわかる)
- ブレイズ > 聴覚的(人から聞いてわかる)
- テンポ > 体感的(具体的・実際にやってみてわかる)
- スチール > 頭脳的(数値やグラフにされるとわかる)
人に資料作りの指示を出すとき、それが黄金ルールに従ってさえいるのであれば、出てきたものが自分の好みでなくても認めてあげるか、「今この状況で好ましいやり方」や「自分にとっての好み」が何か方向性を教えてあげてほしいと思います。
また、自分が資料を作って誰かに何かを伝えるときも、相手の好みに合わせてあげられたらいいですよね。
あなたにとってはどんなものが「わかりやすい」ですか?
それを人に作ってもらうときどんな指示をするでしょうか。
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