アンガーマネジメントに意味はない?”隠された怒り”へのタイプ別対処法
こんばんは、榊原です。
※今日の内容は、生命・心身・財産に害がないレベルの人向けの話です。
さて、以前も記事に書きましたが、ここ1年半くらいで、自分の中にある怒りを認識せず、無意識に周りへ八つ当たりしたり意地悪をしたりする人が増えたように感じています。
世の中をみても、個人的に付き合いのある人も、です。
でもこれって、富作りの観点からすると本当に余計なことだと思います。
八つ当たりに熱中しすぎると、スペクトルを落とす原因にもなるからです。
この無意識の八つ当たりを辞めるためにできることはないかと考えてみました。
いじめっ子といじめられっ子
まず、八つ当たりの状況を観察して、「いじめっ子タイプ」と「いじめられっ子タイプ」がいるんじゃないかと思ったのです。
それぞれ以下のような人です。
- いじめっ子タイプ
自分の中のネガティブな感情の存在を認めたくないばっかりに、その感情を周囲の人へ投影し攻撃する人。
物理的・精神的な攻撃だけでなく、正義のふりをして人の足を引っ張ることも。
更には、無視・反応をわざと遅くする・過去や身体的なことなど本人にはどうしようもないことについて皮肉を言うなどの受動的攻撃もある。
- いじめられっ子タイプ
問題がゼロとは言わないまでも(というか問題のない人なんていないはず・・・)大きな問題ではないことを、いじめっ子タイプの投影の標的となって攻撃されやすい人。
標的のなりやすさは、性格的なものもあれば環境やタイミングの影響もある。
これは、1人の人が相手によってどちらのタイプにもなりえます。
また更に、個人同士で対立することもあれば、もっとメタに社会的階層間でも対立し得ます。
例えば、「お金持ちと庶民」とか「起業家と会社員」とか「男と女」といったものです。
八つ当たりに人を巻き込んだり巻き込まれたりしないよう、私たち一人ひとりが「今私はいじめっ子/いじめられっ子になっていないかな?」と気を付ける必要があると思います。
では、具体的にどんなことに気をつけたらいいのでしょう。
タイプ別の対応
- いじめっ子タイプ
自分が攻撃をしているかもしれないことを認めましょう。
学校のいじめも、職場のパワハラも、家庭内のDVも、性犯罪も、結構な割合で加害者は加害者であるという自覚がないものです。
今月、人に嫌な思いをさせた覚えはありますか?相手はどんな反応だったでしょうか。
もし相手と仲良くなれそうにない反応が返ってきていたのであれば、危険信号だと思います。
攻撃を正当化したいのであれば、まず落ち着いて、その正当化がどんな価値観に由来するものか考えてみましょう。
他人を攻撃せずに、その価値観を全うするにはどうしたらよいでしょうか。別の選択肢はありませんか?
そして可能であれば、自分の中の抑圧されたネガティブな感情を、まずは一人でゆっくり慰めてあげてください。
- いじめられっ子タイプ
意外かもしれませんが、とにかく好きなことをしましょう。
いじめられっ子は、つい簡単に相手を許したり自分の責任以上のことに罪悪感を覚えたりしがちです。
ですが、それは昨今の環境だと相手の投影をエスカレートさせ火に油を注いでしまうことになります。
相手にこちらと向き合う気がなければ、正々堂々立ち向かう意味もありません。
自分が何を望んでいるのかはっきりさせ、相手と自分の間に心理的な線を引き、いじめっ子の投影を防止しましょう。
そのために、自分の中の「いじめっ子」への興味関心を減らし優先順位を下げる必要があります。
可能な限り「いじめっ子」から距離を置き、自分の好きなことをしてゴキゲンに過ごしましょう。
相手の投影をまともに食らって、自分の中に抑圧的な怒りを作り出し「いじめっ子」へ華麗に転身することは避けなければいけません。
さて、いかがでしょうか。
皆さんが、周りの人とよい関係性を築くヒントになればと思います。