1億円?別にそんなもの興味ないです。Z世代の人に話を聞いてもらうにはどうしたらいいの?
こんばんは、榊原です。
1996年ー2010年生まれのいわゆるZ世代(リンクはJOIN THE DOTSさんのホームページです)と呼ばれる若者たちが社会に出てくるようになりました。
そこで、世代間の違いから少し扱い辛い感覚がある人もいるのではないでしょうか。
私自身はいわゆる「ゆとり世代」なのですが、プライベートで10代の人と話をする機会が多く、Z世代に共感できることも多々あるのです。
最近彼ら彼女らと話していて、私が上の世代と接する中でどことなく感じていた違和感の正体がはっきりしてきました。
“憧れの大人”不在のZ世代
大金を稼ぐ気もなければ、ドロドロ恋愛もしないし、肩書をビッグにする気もあまりない。(個人差はあります)
こんなZ世代と、「私が手にしているものを、当然あなたも欲しいのでしょう?」というスタンスで人とコミュニケーションしていた人は、会話が成り立たない可能性があります。
例えば、会社で認められて昇進することや、素敵な恋人に愛される方法を教えようとしたところで、思ったほど興味をもってもらえないのです。
人によっては無気力のように見えるかもしれません。
やる気がないように見えたからといって、健康的な生活や親密な人間関係は、若者も他の世代と同じようにある程度必要としています。
でも、大金持ちになるとかロマンチックな恋愛で特別感を味わうとか、そういったことは必ずしも要らないと思っているのです。
また、上の世代が若者だった頃と使えるリソースがあまりにも違います。
ガツガツしたとて、私一人で解決できる問題ばかりじゃないし、だから社会問題も気にしちゃう。
大人の勝手な都合で話を進められそうになれば、他に選択肢があるから何も言わずそちらに行ってしまう。
ひと昔前のように、相手の足元を見て言うことを聞かせるのが当たり前と思ってマネジメントしていると、うまく若者を扱えないのは当然です。
社会人たるものこうあるべきだ、男性/女性の幸せとはこういうものだ、という認識も究極のところ人それぞれの好みです。
目指すゴールも出発地点も多様化していることを見誤って、エゴの自覚もなく「この道のりがみんなにとってイチバン!」とゴリ押しする人を、醒めた目で見てしまうのもこの世代の特徴かもしれません。
正直言って”今のデジタル世代にとって現実的なプロセス”を踏んできた大人はいないので、憧れる大人が少ないんですよね。
老害にならないために
こんな風に言うと、「私に若者は理解できない」と無理解を表明したり逆に上辺だけ捉えて”わかった風”に接してくる人、後輩に憧れられていないからといってショックを受けて「お前らは間違っている、問題がある」と決めつけてくる人も多いです。
「自分の半径5メートル」の常識の中だけでエゴをゴリ押ししてきた人には、インターネットで世界中の価値観にアクセスできる世代の感覚は都合が悪いのかもしれません。
各世代に課題や問題があるのと同じで、Z世代も同じようにZ世代固有の課題・問題はあります。
でも自分の世代の問題を棚上げして人の問題に口を出してくるのは、周りが見えてなさすぎてちょっとダサいです(笑)
なぜならそもそも若い世代が抱える問題は、前の世代から引き継がれ形を変えたものであるはずだからです。
若者と接するにあたって、自分の価値観を全面的に投げうって若者に同調する必要はありませんが、これまでと違うやり方を模索した方がよいということを頭で理解し、行動まで変えてはいかがでしょうか。
これからは立場を利用して相手の考え方や行動をコントロールするのではなく、共感や信頼から自発的に行動を促す必要があるのです。
情熱と目的の共有
よく目的を共有してから話をしよう、とは耳にしますが、自分自身が情熱に沿って生きているかどうかはあまり議論になりませんよね。
でも私が思うに、これからの時代は他人に自分の価値観を押し付けていないで、自分の情熱にフォーカスしていく必要もあると思います。
情熱に沿って生きている人は世代や立場に関わらず推しとして応援したいし、私も興味関心のあることに毎日没頭したい、そんな若者の共感を得ていくことができるのではないでしょうか。
更にそこから、興味関心の探究を通じて見えてくる「在りたい姿」をビジョン・目的として共有することができれば、もっと協力してくれる人も出てくるはずです。
私たちが開催している内的価値の講座では、自分の情熱と目的に気付き客観視できるワークを提供しています。
もちろんこれも私たちの興味・関心を基に探究した結果を他の人に共有できる形にしたものなので、ゴリ押しする気はありませんが(笑)
ただ、新しい時代の価値観に素直に乗っていくお手伝いにはなると思います!